院長
【コラム】京阪電車の社内事故から首の大切さを学んだ
『シゴト×カラダから健康を見つめなおす』京都の東寺西整骨院院長の狩野です。
トランプ大統領が来日してピコ太郎と会食を楽しんだとか。ピコ太郎って世界的には大人気みたいですが、日本では既に忘れられ気味!?でしたね。
もう少しすれば忘年会シーズンになり、今年はリズムネタや特徴的なネタが特になかった気がするのでまたまたピコ太郎のPPAPが飲み屋を席巻するかも!?
こんな事件があったみたいですね。
京都や大阪ではお馴染みの京阪電車の特急の二階建て車両。
二階建てなので車両の中に階段があるんですが、階段下の補助イスに座ってた女性に階段を踏み外した酔っ払いが乗っかってきて女性は頸椎(首の骨)を骨折する大怪我を負いました。後遺症が残り両手足に麻痺。杖がないと歩行できない状態だという。
女性は京阪電鉄に対して車両の構造が問題だとして訴訟。男性に対しても慰謝料を求めているという。

訴訟内容等は今回は触れずにおきます。今回は首の重要について。
まず麻痺ってどんな状態なんでしょう?想像してみてください。
車いすの生活を余儀なくされている方、あれは足が麻痺してしまっています。麻痺とは神経の連絡がうまくいかずに筋肉が動かなくなることです。
交通事故なんかでよく起こりますが、神経がやられてしまうと治らないので、例えば動かなくなった足と一生付き合っていかなければいけません。
しかし今回の事故は電車の中です。階段から落ちてきたとはいえ、交通事故ほど強い力ではなかったと思います。
神経というのは脳から背骨を通って手の先や足の先まで伸びています。この「脳からでて全身へ」というのが重要なポイントで、脳は頭にあります。頭の下には首がありますよね?実は首の段階ではまだ神経は枝分かれしてないんです。つまり首には全ての神経がパンパンに詰まっています。
だから首をやられると足や手に麻痺が起こるんですね。

わかりにくいかもしれませんが人間を後ろから見た図で、黄色い線が神経です。
プロレスの世界に延髄斬りという技があります。アントニオ猪木さんが最初にやり始めたとも言われていますが、この技めちゃくちゃ危険な技であることはこれをお読みの方も理解できるのではないでしょうか?

''https://wikimatome.org/wiki/
私たちの手や足を動かしてる神経の大元を狙って蹴るわけです。クリティカルヒットになれば全身麻痺になってもおかしくありません。
もし小学生や中学生ぐらいのお子さんがおられたら、これだけはきつく言っておいてほしいぐらいです。
「肩パンチは良いけど、首とか背中は絶対に蹴ったり殴ったりするなよ」
首がいかに大切な場所で、もろい場所であるかおわかりいただけたでしょうか?
肩こりがひどくなってきると手までしびれてくる
肩こりが慢性的にひどく、首まで痛くなってくる
頭痛がひどい
太ももの後ろがしびれる
このような悩みをお持ちの方は、首が原因になっているかもしれません。
首が原因でこのような症状がでてくる人は本当に多いです。

更に現代はPC作業が中心の仕事や、プライベートでもスマホを使いまくりの人が多いです。スマホも使い時の姿勢さえ工夫すれば、そんなに首の負担にはなりません。
スマホ首と言われる現代病もあるぐらいですから、なるべく首に負担のかからない生活を心がけたいものです。