院長
【コラム】食べるものを考える時は、メニューより素材から考えたほうが良い理由
『シゴト×カラダから健康を見つめなおす』京都の東寺西整骨院院長の狩野です。
みなさん自炊はしてますか?これだけ飲食のサービスや中食、コンビニも発達した日本にいるとどうしても自炊から遠のきますよね?
今日は「自炊した方が節約にもなるし自分の健康管理もできるようになるけど、忙しくてなかなかうまくできない」という方に是非読んでいただきたい内容です。
さて私個人の話ですが、子どもが一人いるので使う食材や食べさせるものはやはりけっこう意識しています。いや、むしろ気にするようになってきました。それまでの夫婦二人生活ではそこまで気にしていませんでした。料理に関しては妻と大体半々ぐらいで分担しているので、やはり献立もバランスのとれたものを意識して作るようにしています。自分達のダイエットの為でもありますが・・・。
食べたいものばかりを食べているとやはり将来食べたいものを食べれなくなるような体になります。飲酒がわかりやすい例ですが好き勝手飲んでいると、ある程度の年になって病気になってお酒を辞めざるをえない、というやつです。
さて、表題にもしていますが献立というよりは素材で食べるものを決めるべきです。どんな料理を食べたいか、ではなく、どんな素材を食べたいか。これを意識することで、ものすごく食生活が変わります。
例えば肉が食べたいと思ったなら、今日は鶏肉か豚肉か牛肉かどれにしようか。というような思考です。決してハンバーグが食べたいから・・・という思考の流れにならないようにしましょう。
まず料理をする方であれば、趣味の方は除きますが献立を何にしようかというのが一番困ると思います。旦那や彼氏に「今日何にする?何食べたい?」と聞いても「何でもいい」という不正解な答えを返してしまう人も多いと思います。
そんな時ほど素材から作るものを考える、という思考です。

献立はクックパッドを見ても恐ろしいほどの量があります。ですが素材であれば種類はそんなに多くありません。しかもスーパーで手に入るような素材であれば更に限定的になるでしょう。
スーパーで「今日はどの素材を食べようか?」という視点で食材を探し、それに合わせて調理法も考えてみてください。

最近の研究では様々な食材の「常識」が覆っている事実があります。
例えばひじき。ひじきは真っ黒で鉄分が豊富、だと思っていませんか?

残念なことに、実際はいわれてるほど鉄分は多くないようです。
というのも昔の人がひじきの煮物の栄養素を計測する時に鉄の鍋で作ったそうです。そうなれば鍋の鉄分が溶け出して、それでひじき=鉄分豊富という図式になったそうです。
しかし最近は鉄の鍋を使っている家庭はほぼないでしょう。ほとんどはアルミかテフロンかステンレスかホーローです。つまり鉄が溶けださないのでひじきに鉄分は加わらない。

文部科学省は2016年末、「日本食品標準成分表」の改訂版を公表しました。1950年に初版が作られて以来、15年ぶり、7回目の改訂です。
この成分表でひじきの成分情報が更新されたようです。嘘のような本当の話。
とはいうもののひじきはカルシウムや食物繊維が豊富で、かつ低カロリーなので現代においても優れた食材であることに変わりはありません。積極的に食べることをお勧めします。
今回は特に「食」にスポットを当てた記事でしたが、今後も「骨格・運動・睡眠・食事・仕事」に関連する最新の信頼できる情報をお届けします。