院長
【コラム】1分座るだけで寿命が22分縮む!?
『シゴト×カラダから健康を見つめなおす』京都の東寺西整骨院院長の狩野です。
車の窓からでてる手とタバコ。あれなんとかなりませんかねー。自転車とかバイクとか乗ってたら、灰が飛んでくるんです。自動車の喫煙の法律できひんかなー。窓閉めて中で吸ってくれー!!
さてみなさん、耳石という器官をご存知でしょうか?恐らく聞きなれないとは思いますが、最近NASAが大注目している器官なんです。
今日はこの耳石と老化の関係です。
これはなんとなく想像がつくと思います。筋肉も体の各器官も無重力状態の為、老化の進行が早い。だから宇宙飛行士はトレーニングにトレーニングを重ね、強靭な肉体で宇宙にいくわけですね。
大体1ヵ月で1年ぐらいの老化が進むそうで、まさに10倍!
昔ドラゴンボールで精神と時の部屋というのがありました。あの部屋はなんと地球上の重力の10倍あるらしいです。本当に宇宙の逆。その分外界よりも時間が経つのが遅いという設定です。

''出典:漫画『ドラゴンボールZ』
ではなぜ老化が早くなるのか?
無重力だから、というのが一つの答えですが不十分ですね。
なぜ無重力状態なら老化の進行が早くなるのでしょう?
その一つの解が、耳石というものが関係しているかもしれないと言われています。
耳石というのは耳の中にある器官で、主にセンサーの役割があります。

いわゆる平衡感覚と聴覚に関係しています。その名の通り小石みたいなものですね。これが傾いたりすることで、「あ、自分は今前を向いてる」というようなことを脳に送ってるわけですね。

ちなみにめまいの大半の原因が、耳石が割れて耳の奥の方に入り込んでしまっているということのようです。
頭痛が激しい時は耳を揉む、という対処法があるのですが、これもセンサーの誤作動に対する対処法になりますね。
宇宙のような無重力状態では、本来動くはずの耳石が無重力なことによって動かないので老化につながる、と言われています。

この『無重力状態による耳石が動かない現象』がなんと地上で座ってる時にも再現されているというのです。

PC作業や同じ姿勢をずっとしていると、基本的に頭は固定されたままです。
頭が固定されているということは、耳も固定、つまり耳石が動いていないということになります。センサーが動きを感知していないので、PC作業は手は動いているけど体は動いていないと勘違いされた状態になってしまいます。
こうなるとタイトルにもあるように、1分座るだけで22分寿命が縮むという研究結果もあながち間違いではないように思えます。
単純です。
耳石が動かないことによって老化が進むなら、耳石を動かしてやれば良いだけです。
30分に1回立ち上がるだけ。

立ちあがると耳石も動くので、センサーも正しく働きます。立ちあがるのが無理な状態(長時間の会議等)な場合は首を傾けたり回したり、とにかく耳石を動かすような動きをすれば良いのです。
放っていると体はどんどん年をとっていきます。
昔の人は現代人よりもっと体を使うような仕事ばかりだったので、耳石も動きまくっていたことでしょう。
普段から運動をしている方は、耳石も自然と動いていると思います。
PC作業をはじめとする、一つの姿勢が多い方はとりあえず動きましょう。
是非耳石を動かせて、若々しさを保ってください。