院長
デスクワークが肉体労働である6つの理由
みなさん、仕事はデスクワークですか?
最近はデスクワークの患者さんに多く来院していただいておりますが、昔は車のドライバーや飲食店の方が多かったように思います。
というのも、デスクワークという仕事は一見楽そうに思えるのですが、実はかなりの負担を体にかけている仕事です。
特に首と肩に関しては恐ろしいほどの負担がかかっており、さらにこれプラス腰への負担も大きいものです。なのでどうしても肩こりや腰痛が起こりやすくなります。
さらにずっとキーボードを叩いているような仕事では、どうしても腱鞘炎が起こりやすくなります。
この記事ではデスクワークにおける6つの悪を挙げていきます。
少しでもこの「悪」をとりのぞくような習慣を意識してもらえれば、と思っています。

ノートパソコンは全ての悪の元凶とまで言われているほどです。
ノートパソコンは画面もかなり小さくなってきていますし、まず何よりもキーボードが奥の方にあることになってしまいますので、どうしても首が前傾した姿勢になってしまいます。首が前掲すると言うことは首にかなりの負担がかかっていることになります。
なのであまりオススメできるものではありません。
できることならデスクトップパソコンに交換しましょう。
デスクトップパソコンであればモニターは少し上の位置にあると思います。目線の位置と合うので比較的首に負担はかかりにくくなっています。
問題はノートパソコンです。ノートパソコンの場合は視線が少しななめ下になるので、非常に首が前傾しやすくなります。この姿勢でずっとパソコン作業を続けていると当然のように首が痛くなったり、肩こりが出現してきます。
マウスはとにかく体に悪いものの代表格です。
というのも大体右利きの人であれば右でマウスを持つのですが、
あなたのその右の肘は浮いていますか??
浮いていませんか??
浮いていないならまだ負担は少ないですが、右の肘が浮いているなら右の肩にものすごく負担がかかっています。マウスを使う側のほうが肩こりになっていませんか?
首が痛くなるのもマウスが原因といわれています。
できるかぎり、肘はデスクにつけた状態でマウスを使いましょう。
ノートパソコンの人であれば、キーボードはそのままノートパソコンについているものを使っていると思いますが、デスクトップパソコンの場合はキーボードは独立していると思います。
そのキーボードの位置はどこですか?机の手前ですか?奥ですか?
ノートパソコンの人であれば奥になっていると思います。というのも手前に書類をたくさんおいて仕事をする人がほとんどだからです。
これでは腕がだいぶ奥に入ってしまい非常に苦しい体勢になってしまいます。つまり肩こりを誘発する姿勢になります。いわゆる巻き肩というやつです。
座り方の基本は「坐骨で座る」というたった一つの方法を実践するだけで、姿勢がかなりよくなります。
「坐骨で座る」といってもわかりにくいと思います。例えると、ママチャリや原付に乗っているときは「坐骨で座る」ということが自然とできています。
よくテレビなんかで芸人さんがママチャリに乗ってる姿を見て「めっちゃ姿勢ええやん!」とか言われています。あれは姿勢がいいんじゃなくて、自然に姿勢がよくなるのです。原付でも同じで、姿勢が自然とよくなります。
自転車や原付に座る感覚で、デスクのいすにも座ってもらえれば、自然と肩こりや腰痛はマシになっていきます。
デスクワークでダメなのはこれが一番と言われているほどです。
パソコンがなかった時代にも、肩こりや腰痛はありました。そしてやはり事務員さんのような、長い時間座っているような仕事の人が多かったです。
厚生労働省が「VDT症候群」という注意書きを出していますが、残念ながらほとんど知られていません。
かんたんに言うと「デスクワークのは1時間に1回ぐらいは立って動きましょう。そうじゃないと肩こりや頭痛のような症状を引き起こしますよ。」というものです。
また、人間は1時間デスクワークをすると寿命が22分縮むというデータもでています。とくに日本人は座りすぎのようです。
かといって仕事をかんたんに変えるわけにもいきませんから、「1時間に1回はトイレにいく」とか「コピーをしたら自分でとりにいく」など、小さなことでいいので自分ルールを決めて実行しましょう。
「デスクワークは楽そう」と思われていますが、とんでもない!!!
デスクワークこそ肉体労働です。
肉体労働ときいてイメージするのは、重いものを運んだり危険な現場です。ですがデスクワークは「同一姿勢」を強要する肉体労働です。
肉体労働である以上は、仕事中のからだのつかい方を自分で工夫する必要があります。そうしなければ、肩こりや腰痛はずーーっと続くことになるでしょう。
東寺西整骨院では、仕事上での姿勢のアドバイスや、からだに負担のかかりにくいデスクまわりの製品の提案もしています。
ご自身の姿勢が悪いと思っているかたは一度姿勢測定を受けにきていただくことをオススメします。