院長
一日中カラダのダルおもさを感じる人は、内臓系の病気の可能性が高い
「病気でもないのに、1日中カラダがだるくて重たい。」
こんな症状の方が増えています。
ずーっと続くようであれば、内臓系の病気の可能性が高いです。

だるおもの方は寝ているつもりでも、神経が休めていない証拠です。
人の健康状態を維持するのは「自律神経」というものです。
自律神経というのは『自分の意識で動かせない』神経です。
「活動・緊張・ストレスモード」ではたらくのが「交感神経」、 「休息・修復・リラックスモード」で寝ているときにはたらくのが「副交感神経」です。
この2つの神経は、正反対の役割をもっています。
この2つがバランスよくはたらくことによって、人のからだは均衡を保っています。
近年、精神的や肉体的なストレスを多くかかえ、交感神経ばかりがはたらいてしまう人が増えています。こうなってしまうと副交感神経がはたらかなくなってしまうので、寝ても疲れがとれなくなってしまい、回復が追いつかなくなります。
副交感神経をはたらかせるためには、就寝前にお風呂にゆっくりつかりましょう。シャワーではダメです。
そのあともパソコンやテレビやスマホの操作はできるかぎりひかえましょう。光る画面を見ないようにする、ということです。
これをやるだけで、かなり副交感神経がはたらきます。
自宅でもかんたんにできて、超絶効果が高いのは、ストレッチで筋肉をほぐすことです。 筋肉がほぐれると、交感神経から副交感神経にモードが切り替わり、深い眠りにつくことができます。そうすると、疲労回復や新陳代謝が促進されます。もちろんお肌の調子も抜群に良くなります。女性の方は特に、高い化粧水を買わなくても、こんなかんたんなことできれいになれますよ!
男性でも肌がきれいな人は、やっぱり規則的な生活を自然に送っています。
不規則な生活は、体内時計が崩れて快眠ができなくなってしまい、カラダの回復ができません。もちろんお肌の調子もすこぶる悪くなりますよ。
コーヒーや紅茶のようなカフェインを含む飲み物は、寝る4時間前までに摂取するようにしましょう。食事は寝る2時間前までに摂ると、太りにくくなります。
緑茶もカフェインを含んでいるので、寝る前に飲むのはよくありません。
また、夜の部屋の照明はなるべく暗めに設定しておきましょう。
このように、かんたんな生活習慣を変えることで、昼と夜にメリハリがつくので、体内リズムは整ってきます。交感神経と副交感神経がうまく連携してはたらきだします。
カラダを動かさないと、ますます疲れがたまってきます。
『カラダを動かさないより、動かしたほうが疲れがとれる』というのは不思議ですが、事実です。 とくにジョギングやウォーキングといった定期的な有酸素運動は、疲労回復や疲れにくいカラダ作りに最適です。
ただし、一時的に運動をしてもかえって逆効果になることもあるので、最低でも週1回ぐらいは続けることを目標にしましょう。
冷え症の人は疲れやすく、健康に関するすべてにおいて、良いことは一つもありません。
冷え性でなくても、冷たい飲み物や糖分の摂りすぎ、冷房の効きすぎている環境もだるおもの原因です。
ずーっと冷房の効いている場所で生活をしていると、汗をかかなくなるので、汗腺がつまってしまい、体臭の原因にもなります。女性でも油断はできません。
男性なら気にしすぎてもいいぐらいでしょう。
冷え性の予防は、手足や首元・お腹を中心にあたため、血行を良くしましょう。
日々の食事では、腹8分目を心がけ、疲労回復にいい食べ物を積極的に食べましょう。
ビタミンB1は疲労回復に特に効果が高い栄養素です。豚肉、鶏肉、大豆、かつお節などに豊富に含まれています。
脳の疲労回復には、糖分しかありません。お菓子のような砂糖もいいですが、フルーツから摂取できる果糖が最強です。
また、食欲がないときは薬味を利用してください。唐辛子はビタミンCやミネラルを豊富に含んせいます。食欲を増進させて、汗を流しやすくします。
香りが強い野菜は、薬味としてさまざまな効果があります。ニラ・せり・パセリ・セロリといった野菜が代表的です。 強めの香りは食欲を高め、炭水化物の消化も促進します。炭水化物がうまく消化されれば、太りにくくなります。これらの野菜は、ミネラルたっぷりで疲労回復にも非常に効果的です。
疲労が蓄積されると、恐ろしい病気となって現れることもあります。代表的なものでは、肝臓病、糖尿病、心臓病、気管支ぜんそく、ガンです。どれも聞いたことのあるような病気で、恐ろしくなってきますよね。
生活習慣を一気に変えるのは、なかなか難しい、というかたぶんできる人は少ないです。『1週間に1回はストレッチをする』『迷ったら、豚肉や鶏肉料理を食べる』というように、小さなことから少しづつ変えていくだけで、だるおもの症状はすぐになくなっていきますよ!