院長
車の車検は2年に1回、からだの車検は1カ月に2回
普通に動いているときのからだは、特に意識することなく腕や足を動かせるものです。
床に落としたものを拾うシーンを想像してみましょう。
実際にやってもらってもいいですが、「下に落ちたものを拾う」という単純な動きですら、からだの関節や筋肉がちゃんと動作しなければできません。
ギックリ腰経験者であれば、床のものを拾うことに恐怖を感じるかもしれません。
日常的な動作で、痛みややりにくさを感じたのであれば、それは病気のサインです。
ライフスタイルの変化やけが、そしてどうすることもできない「加齢による老化」によって、単純な動作をするのに痛みを伴うようになってしまいます。
これは、ほとんどが関節の可動域(関節の動く範囲)の減少によることが理由です。
誰もが幼いときには、柔軟性と動きやすさをもっています。しかし、年齢を重ねるにつれて、単純な動きは難しくなってきます。
さらに、関節の可動域が減少していることにより、単純な動きでけがをしてしまうようになってきます。
昔はつまづかなかったような段差でも、こけそうになったことはありませんか?

1.日常活動は可動域があれば困らない
歯をみがく、髪の毛を洗う、靴をはくなどの動きでは、体の関節が動きます。
あなたの肩、肘、手首、首、腰、膝はどうでしょうか?
関節は、基本的な毎日の動きをするために、自由に動かなければいけません。ほとんどの場合、これらの関節が機能していることさえ気づきません。
しかし、これらの関節の中で、わずかでもけがや疲れがあると、毎日痛みを感じることが多く、単純な動きが難しくなります。
2.脊椎と可動域
関節の中でも、とりわけ重要な部位が、背骨にある脊椎関節(せきついかんせつ)です。
脊椎の可動域が狭くなると、人生の多くの動きに影響がでてきます。
背骨の問題は、手根管症候群、頭痛、衰弱性の背中の痛み、そして幼児の疝痛のようなさまざまな病気を引き起こします。
脊椎の可動域が減少し続けるにつれて、少し動いただけで、大きな不快感を味わってしまう可能性があります。
背骨を本来の位置に戻し、本来の動きを取り戻すことは、本来もっているからだの力を100%発揮させることができます。
特に不快な症状が今はなくても、一度整体や整骨院にいって、からだの状態を診てもらうことはとても大事なことです。
また、予防の意味を込めて、月に1~2回程度からだのメンテナンスで整体や整骨院に通うのも、とても大事なことです。
今の日常生活は、パソコンやスマートフォン、運動不足と切っても切り離せない関係にあるので、メンテナンスフリーで自分のからだの状態を保つのは不可能です。
3.からだをメンテナンスしましょう
信頼できる整体師の施術は効果的です。
何年もの間、自分のからだをほったらかしにしていたとしても、血流を回復し、神経の衝突を改善し、椎間板を元の状態に戻すのを助けてくれます。
可動域の問題に対する治療には、脊椎の調整や、体の他の部分へのアプローチが含まれることもあります。
また、筋力を強化し、患部の腱や靭帯をのばすために、特定のストレッチやエクササイズを自宅でやることを推奨することもあります。
可動域が回復して気分が良くなったら、痛みや制限なしに日常生活に戻ることができるはずです。